沈み出した感情には最後の別れを
息子の声 耳鳴りさえ聞こえず 泣いている

目に焼き付く傷跡には怒りを覚えて
瞳を閉じた息子はもう笑えずに泣いている

たえきれない傷は深く 短すぎる春よ 桜散れ

昨日までは笑っていたね 窓辺に咲く百合は枯れていく
明日はもう来ないのだろう 十六の夜
泣いてみても笑ってみても 窓辺に咲く百合は枯れていく
明日はもう来ないのだろう 十六の春

被害者の声はありません

病室から運ばれていく瞳は開かず
私の声 聞こえますか 届かぬ愛情

たえきれない傷は深く 短すぎる春よ 桜散れ

昨日までは笑っていたね 窓辺に咲く百合は枯れていく
明日はもう来ないのだろう 十六の夜
泣いてみても笑ってみても 窓辺に咲く百合は枯れていく
明日はもう来ないのだろう 十六の春
仮想された息子を抱いて 変わり果てた夢は枯れていく
たえきれない鴨川に咲く桜の下
来年には綺麗に咲いて 今までより満開に咲く
たえきれない鴨川に咲く十七の春

Composição: KYO