9つきのうみはいろあせてゆくよ
なみまにはさったなつのかげがみえかくれ
ひともまばらななぎさのおとにさらわれて
そうきみのことなんかをおもいだしたりする

ぼくはなまえもないきせつにいすわって
おもいのだけをなげかけてみよう
はいいろのそらのすきまへと

かぜがそっといたずらにぼくのほほをなでてすなのなかへきえてゆく
かぜはきっときみのすむまちにもといてそのかみさきをやさしくゆらすだろう

こころはずみあしどりもかろやかに
ひとりきりとおいうみまできてみたものの
なんだかすこしさびしくなって
そうきみのこえなんかがききたくなります

ぼくはきづかないふりをしているのさ
どこからともなくきこえてくる
ぼくせかするないのしおと

かぜがそっとみぎからぼくのほほをかすめてひるやかにながれてゆく
あしたきっときみのすむまちにいくからこのぼくのおもいをきみにつたえよう
かぜがそっといたずらにぼくのほほをなでてすなのなかへきえてゆく
あしたきっときみのすむまちにいくからこのぼくのおもいをきみにつたえよう

Composição: Yusuke Nagai / 永井祐介