はじめてのキスは 涙の味がした
まるでドラマみたいな恋
見逸らったように発射のベルが鳴った
冷たい冬の風が頬をかすめる
吐いた息で両手をこすった
街はイルミネーション 魔法をかけたみたい
裸の街路樹 きらきら

どうしても言えなかった
この気持ち押さえつけた
前から決めていたことだから
これでいいの
振り向かないから
ありがとうさよなら
切ない片思い
足を止めたら 思い出してしまう

だから
ありがとうさよなら
泣いたりしないから
そう思った途端にふわり
舞い降りてくる雪
触れたら溶けてきえた

駅へと続く大通り
寄り添ってる二人 楽しそう
ほら見て 初雪!
君とあんな風になりたくて
はじめて作った
手編みのマフラー

どうしたら忘れられるだろう
意気地なし怖かっただけ
思い出になるなら
このままで構わないって
それは本当なの?

ありがとうさよなら
いつかこんな時が来てしまうこと
わかってたはずだわ
なのに
ありがとうさよなら?
体が震えてる
もうすぐ列車が来るのに
それは今になって
私を苦しめる

繋がりたい
どれほど願っただろう
この手は空っぽ
ねえさよならって こういうこと?

行かなくちゃ
そんなのわかってる
君が優しいことも知ってる
だから
この手を離してよ
出会えてよかった
君が好き

ありがとうさよなら
一言が言えない
今だけでいい 私に勇気を
あのねー
言いかけた唇 君との距離はゼロ
今だけは泣いていいよね
もう言葉はいらない
お願いぎゅっとしていて

来年の今頃には
どんな私がいて
どんな君がいるのかな

Composição: ryo