からまってほどけない
いとみたいに
ときがたってゆくほど
かたくもろくなってゆく

ひびわれたままのきおく
かたずけることもできずに
きれいなふくをまとって
すべてわすれたふりをしてた

きっとこのままだれもあいさない
だれにもあいされないと
むねのおくひりひりいたむたびに
うずくまってそうつぶやいてた

しあわせをねがうことさえこわくて
なきかたもわからずにおびえていた
かたをだくだれかのぬくもりに
かおをあげるとそこにあなたがいた
そのうでのなかきこえてきたおとは
とてもやさしくあたたかいおとでした

ひとつずつこころがほどけてゆく
あなたとであい
はじめてあいを
しりました

ぬぐってもはらえない
わるいゆめみたいに
まだどこかにあるかげに
きっとあなたはきずいていた

いびつにほほえんだわたしの
ひとみのおくをみつめて
なにもいわずにつよくだきしめた
すべてをつつみこむように

しあわせをねがうことさえこわくて
なきかたもわからずにおびえていた
ここからさきはいっしょにいこう」と
つないだてをにぎりなおして
てをひいてあるくあなたのとなりで
みえたけしきはとてもきれいでした

ひとつずつこころをむすんでゆく
あなたとであい
はじめてあいを
しりました

Composição: