頬色に茜差す日は柔らかに
葉ざえに
僕らは目も赤くならぬまま

悲しくってしようがないんだ
お陽さまで手が濡れた
眩しくって仕方がないし
途方に暮れた帰り

落ちてゆくように
茜が差したから

もう少しで
僕は僕をひとつは愛せたのに
葉ざえに気づけば目も赤くならぬまま
静かな夕凪の中

悲しくってしようがないんだ
お陽さまに手が触れた
とろとろと燃えるみたいに
指先ばかり焦げた

高くなった葡萄みたいだ
届かないからやめて
僕は恋をしたんだろうか
あのお陽さまのように

落ちてゆくのに
理由もないのならもう

頬色に茜差す日は柔らかに
葉ざえもう
僕らの道をただ照らすのなら

もう少しで
僕は僕をひとつは愛せるのに
葉ざえにはにかむあなたが見えた
静かな夕凪の中

僕らは目も赤くならぬまま

Composição: