頬色に茜差す日は柔らかに
葉ざした車窓に僕らは目も開かぬまま

悲しくってしようがないんだ
お日様で手が濡れた
眩しくって仕方がないし
途方に暮れた帰り

落ちてゆくように茜が差したから

もう少しで
僕は僕をひとつは愛せたのに
車窓に気付けば目も開かぬまま
静かな夕凪の中

悲しくってしようがないんだ
お日様に手が触れた
とろとろと燃えるみたいに
指先ばかり焦げた

高くなった葡萄みたいだ
届かないからやめて
僕は恋をしたんだろうか
あのお日様のように

落ちてゆくのに理由もないのならもう

頬色に茜差す日は柔らかに
葉ざした車窓も僕らの道をただ照らすのなら

もう少しで僕は僕をひとつは愛せるのに
車窓にはにかむあなたが見えた
静かな夕凪の中
僕らは目も開かぬまま

Composição: Yorushika / ヨルシカ