白く明けてゆく空に浮かぶ不知火
陽気な夢に灯された赤い幻

選び損ねたもう片方は
あなたが笑う柔らかな道
今このすべて置いていっても
届かない夢の果て

教えて
宛てどもなく踏み出した足はどこへ続くの
あなたを沈めてゆく虚ろの淵
泡沫揺れる

甘い欠片に浮かび踊る想いは
小さな叫び声あげて淡く弾けた

このまま二人繋いだ腕を
切らず入れたら何を見ただろう
私の足は在りし場所から
どれくらい離れたの

あなたが望むのなら
見じんに砕いて忘れてもいい
遠くへ霞んでゆく想いの粒を
探さぬように

光る溢れる出口の先へ携え手にした箱舟は漕ぎ出す
封じ込めていく落とし込んでく帰る場所などここにはないから
光る溢れる出口の向こう携え手にした箱舟は漕ぎ出す
封じ込めていく落とし込んでく帰る場所などありはしない

教えて
宛てどもなく踏み出した足はどこへ続くの
遠くへ霞んでゆくそのすべてを覚えてる
再び出会えるなら
一から私を見始めてほしい
あなたを沈めてゆく虚ろの淵
泡沫揺れる

Composição: